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1996年度(平成8年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

平成8年廣 研究報告 大分県産業科学技術センター

デザイン手法及び情報の調査研究

一触場製品開発のためのデザイン要素技術の研究−

坂下 仁志一書岡 誠司

企画・デザイン部

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要旨

モノが量的に充足した今日、真に豊かさを支える事のできる十分にデザインされたモノの開発が望まれている。

本研究では、ヒトの生活を考えるところからはじまるデザイン本来の立場から、デザインの要素技術である企業のア

イデンティティ確立、製品開発における「何を創出するか」の企画立案、「どのようなモノにするか」のアイデア展開、

複数の実の中から「どれに絞り込むか」の評価・収数等の「デザイン手法」について考察を行う。そしてそれらを踏ま

えて自社のオリジナル製品や新製品開発に取り組もうとする地場企業にとって、どのような考え方・プロセスで進めれ

ばよいかの指針となるデザイン導入のためのマニュアルを作成する。

1日的

量的な豊かさが達成された今日、これからの時代を見

据えた質的な豊かさを実現していくために、様々なモノ

を生み出すに際してのデザイン導入の方法や経営資源と

してのデザインの認識が求められている。しかし、デザ

インが未だ製品の「形態」や「色彩」をどうするかだけ

が主たる機能であるとの誤解は根強く、そうしたモノづ

くりの姿勢は解消していない。

地方においては、ようやく自社独白製品の開発に取り

組む企業も現れ始めた時期でもあり、デザインと企業戦

略、製品開発等の関係についての基本的な事項について

認識を深める必要がある。このような状況で企業がデザ

イン導入に際しての指針となるようなマニュアルを作成

することで地場の製品開発レベル向上の一助とする。

2 方法

県内企業におけるデザイン手法の認識や事例調査を行

い現状を把握する。

また、デザイン導入の指針となる冊子等を作成してい

る他府県より資料を入手し、その作成経緯や項目を検討

する事とした。その上で「デザイン導入ガイド」の記載

内容として必要な事を確定する。

最終的には、経営者や開発担当者がデザイン導入や商

品開発において参考となるように図や写真など具体的表

現を行う事とする。

3 結果

3鶴1硯状

3.1.1日本の現状

デザインが対象とするものは長く芸術、建築、手工芸

等の分野であったが、産業革命以降その発展と共に対象

領域は拡大の一途を辿った。

1950年代の産業化の初期には「ヒトの能力の拡大」

をエッフェル堵やQE号が代表するマクロ化で図ったが

デザインではカバーリングとも言うべき外観のスタイル

づくりが主たるデザインの梯経であった。

1970年代にはいるとテクノロジーの高度化、価値

観の多様化が始まり、技術とデザインがリンクした対応

を迫られ、またマーケテイング手法が導入されるように

なるなど競合企業間で差別化戦略が取られるようになっ

た¢ その結果、デザインの対象は製品企画寄りに領域が

拡大していった。

ま980年代以降テクノロジーの先端化は止まるとこ

ろを知らず「ヒトの能力の拡大」をLS‡ やコンビュ叫

夕が代表するミクロ化で図っていると言える。

しかし、こうした技術の進展とほ裏腹にこの間「ヒト

はフィジカルには変化が無い」ニとから掌サイズの超小

型のコンピュータは造れても、手指では操作できないな

どヒューマンインタフェースの問題が顕在化してきた。

また、生活用品等の量的な充足を促した産業発展も、

その結果として廃棄物問題にも直面することとなった。

(2)

平成8年廣 研究報告 大分県産♯科学技術センター

このように、今日デザインも新たに取り組むべき領域

が拡大しつつあるものの、デザインも他の技術分野と同

様に専門深化が進みすぎた結果、デザイン本来の総合化

の磯能が低下し、デザイナーの地位も相対的に棲小化し

てきた。なお、現在の日本のデザイナーの9割はインハ

ウス(企業内)デザイナーであり、8割はスペシャリスト

(造形職能デザイナー)である。

企業が商品を開発したり、販売していくうえで人と磯

城の関係等ヒューマンインタフェースの問題が取り沙汰

されてきている。これは時代を超えて「技術の人間化」

と言う根元的な課題であることから、社会性、技術性、

企業性等を待ったデザインができるゼネラリストの必要

性が今日非常に高まり、デザイン先進企業ではすでに体

制整備が始まっている。

3。1.2大分県の現状

大分県の産業は戦後長く重厚長大型の企業誘致を核に

地域の中小企業がその周辺を固めてきたが、ここ15年

くらいで加工組立型、あるいはハイテク分野の企業の進

出を契槻に技術の高度化、多様化が図られつつある。

しかし、エンドユーザーを対象とした自社独自商品を

持っているところは少ない。これはデザイナー、デザイ

ン事務所の業務内容がグラフィックを主体としたもので

あることからも窺える。

産業界の技術重視、製造効率偏重の経営姿勢からデザ

イナ】への発注はグラフィック要素に特化されたものへ

偏り、またデザイナーもスペシャリストとしての存在を

誇りにしてきたことが、大分県に限らず地方の産業界と

デザイン界の多様な関係づくりを阻んできたと言える。

多様で客観的な生活文化の視点を持つデザイン本来の

あり方を双方が互いを育てる意識に欠けていたと言える。

3∴3地方のデザイン振興

地方のデザイン振興策の中でも、デザイン導入の指針

となるようなガイド、マニュアルのようなものを作成し

ている地域は10ヵ所程度あり、この中から作業過程や

冊子等の資料を入手した。

これらを分析した結果、「企業の商品戦略の進め方」

を核としたデザインのあり方としてまとめているものが

多く、地域の伝統文化からこれからのデザインを考える

というものも見られた。しかし、最重要とも言える理念

性やそれを関係者に伝えようとするメッセ帥ジ性に乏し

く、経営に携わる職についている人にとって理解しにく

い構成になっている。

また、ヒト、生活、社会を念頭に置いた考え方の重要

性に触れているものも少なかった。

3,2 ガイド作成のコンセプト

現状把握を基に、製品開発に止まらず今後の企業活動

全般におげる経営資源としてデザインを活用していくた

めの冒安となる「導入ガイド」の内容として最小限必要

と思われる事項を検討し、以下の項巨=こついて記載する

こととした。

①デザインの歴史と現況

。産業発展の歴史とデザイン

。デザイナーの役割・デザインの現況と領域

②デザインの一般的作業プロセス

・ビジュアル展開における詳細プロセス

。ケーススタディ

③デザインの役割

。ヒトとデザイン ,生活、社会とデザイン

¢社会責任とデザイン

④デザインマネージメントの必要性

・経営におげるデザイン ・導入の方法

・デザイナーの活用と連携。知的所有権

⑤デザインの様々な環境と条件

。ニーズ、シーズ、C‡ 醤市場 ・ヒト

⑥デザイン関連の機関及び団体

・県の機関及び団体。国等の機関及び団体

3.3デザイン漠入ガイド作成

3.2ガイド作成のコンセプトの中の項冒をキーワード

として、誰もが本ガイドに冒を通すことによってデザイ

ンの原点を知ることができるように作成した。

4 考察

こうしたデザイン導入のための指針づくりというのは

大変重要で、これまでも必要性を感じていたが、取り組

むまでには至らなかった。

国においては1989年をデザインイヤーと規定して

デザイン振興施策の各種のイベントに取り組み『地方に

おいても認定イベントが同時に多数行われた。大分県に

おいては同年にデザイン行政の一歩として県下のデザイ

ナ脚を中心とした大分県デザイン振興協議会の設立、中

小企業デザイン開発振興事業の実施に踏み出し8年が経

過、現在9年冒である。

「デザイン導入ガイド」的なものの必要性は笥 様々な

事業を実施していく経過の中で必要と感じていたので『

そうした蓄積をもとに独白性のあるものと努めた。

今後もデザイン導入を積層的に行っている企業や先進

地の事例等を入手し、大分県版として地域の企巽が活用

し得るデザイン手法を提案していく必要があると考えて

いる。

なお、本ガイドは、平成8年度の「I 」と平成9年度

には具体的な手法についての「Ⅱ」に取り組む。これら

二つを併せてデザイン導入ガイドとする計画である。

参照

関連したドキュメント

注)○のあるものを使用すること。

※短期:平成 31 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②

(単位:千円) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 1,772 決算 2,509 2,286 1,891 1,755 事業費 予算 2,722 2,350 2,000. 1,772 決算

・圃場排水技術 等 平成 24 年度

島根県農業技術センター 技術普及部 農産技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部 野菜技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部

[r]

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※短期:平成 30 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②